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2025.04.04
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【完全ガイド】オリジナルトランプの作り方|デザインから印刷・販売まで徹底解説!

【完全ガイド】オリジナルトランプの作り方|デザインから印刷・販売まで徹底解説!MV

手に取った瞬間に「これ、自分で作ったんだ」と感じられる特別なアイテム。
それが、オリジナルトランプです。

最近では、趣味として楽しむ方だけでなく、企業のノベルティやイベントの記念品、アーティストのオリジナルグッズとしても注目を集めています。
でも、「興味はあるけど、どうやって作るの?」と思っている方も多いはず。

この記事では、初心者の方でも安心して始められるように
オリジナルトランプのデザイン〜印刷〜販売までの流れを、わかりやすく丁寧に解説していきます。

「ちょっと面白そうかも」と思った今が、第一歩のチャンスかもしれません。


オリジナルトランプの作り方

① トランプの基本を知ろう

オリジナルトランプを作る前に、まずは トランプの基本構成 を理解しましょう。

カードの枚数

→一般的なトランプは 各マーク(スート)13枚、計52枚+ジョーカー2枚の54枚 

トランプの基本的な構成は、スペード・ハート・ダイヤ・クラブの4つのマークがそれぞれ13枚ずつ、計52枚に、ジョーカー2枚を加えた全54枚構成が一般的です。市販の多くのトランプがこの形式を採用しており、定番のトランプゲームを楽しむには十分な構成です。

▶︎枚数をカスタムしてみよう!
トランプのコンセプトや用途に応じて、自由にアレンジすることも可能です。たとえば、ジョーカーの枚数を1枚に減らしたり、逆に3枚以上に増やすこともできます。また、実用性や世界観を広げる工夫として、アートカードやストーリーカード、遊び方を説明するインストラクションカードなどを追加するのもおすすめです。これらを入れることで、単なるカードゲームを超えた「作品」としての魅力が高まります。

カードサイズ

→ 以下の2種類が一般的。

国際基準の ブリッジサイズ(58×89mm)
カジノ用で使用されるポーカーサイズ(63×89mm)

ブリッジサイズはやや細身で手に馴染みやすく、日本国内ではこちらが主流です。カードさばきがしやすく、軽快に遊びたいトランプゲームに向いています。一方、ポーカーサイズは横幅が広く、海外ではこちらが標準とされています。デザインや文字の見せ方に余裕があるため、ビジュアルにこだわりたい作品にもぴったりです。

▶︎変形サイズも人気!
また、近年では個性的なサイズのトランプも人気を集めています。たとえば、円形トランプは直径80mmや90mmといったサイズがあり、丸いフォルムが特徴的で可愛らしい印象を与えます。遊び心のあるデザインや、贈り物としても人気です。
さらに、ビッグサイズトランプ(約88×126mm)は、通常よりも一回り大きいため、視認性が高く、存在感も抜群。イベントでの使用や、飾って楽しむアートピースとしても活用できます。

素材の種類

紙製
プラスチック製

トランプの素材は大きく分けて紙製とプラスチック製があります。

【紙製】
トランプ制作で最もスタンダードなのが紙製タイプ
しなやかな質感と手になじむ厚み(およそ0.3mm前後)が特徴で、扱いやすくプレイ時の操作性にも優れています。また、印刷の発色が美しく、デザインをしっかりと再現できる点もポイントです。

さらに紙製トランプは、表面にさまざまな加工を施すことで、見た目や使い心地をカスタマイズできます。

トランプニス加工
カードの表面に専用のニスを塗布することで、手触りをなめらかにし、滑りやすくなる加工。ゲームプレイ時にカードが扱いやすくなります。
エンボス加工
表面に細かな凹凸をつける加工。滑りのよさだけでなく、手に取ったときの質感もアップします。

また、用途や仕上げのイメージに応じて、用紙の種類もいくつか選べます。

一般的なカード紙
バランスの良い標準タイプ
高級カード紙
発色・手触りに優れ、プレミアムな仕上がりに
トランプ専用紙
中に“青紙”を挟むことで、裏面の透けを防止。トランプとしての実用性を高めたい方におすすめ

【プラスチック製】
耐久性にこだわるならプラスチック製がおすすめ。
汚れたりしても、簡単な汚れであれば落とすことが可能です。
ただし、印刷会社によって紙製のものよりも注文最小ロットが多かったり、紙製トランプに比べ制作費用が上がるので、要注意⚠️

▶︎何を選んだらいいの?
自分がどんなトランプを作りたいのか、イメージに合わせて素材を選ぶのが大切です。
たとえば、手ざわりや扱いやすさを重視するなら紙製、長く使いたい場合や水に強い方がいいならプラスチック製が向いていうでしょう。
素材に悩んだ場合は、発注する印刷会社にまずは相談してみましょう。印刷会社は紙や印刷のプロ。紙や印刷に対する知識と経験が豊富なので、自分が作りたいイメージや予算を細かく伝えると、それにぴったりの素材を提案してくれます。

制作時に基本構成で悩んだら、まずは自分が制作したいトランプに似たイメージのサンプルトランプで質感や使いやすさを実際に確かめて、サイズや素材を決めていくと良いでしょう。


② デザインを作成する

デザインが決まったら、実際にデータを作成していきます。

一般的なデザインツール

・Adobe Illustrator(プロ仕様/細かい調整が可能)
・Canva(初心者向け/テンプレートが豊富)※有料版推奨
・Adobe Photoshop(写真を活用するなら◎)

印刷会社から提供されるトランプのデザインテンプレートは、「.ai形式(Adobe Illustratorで開くことができるファイル)」や「PDF形式」であることがほとんどです。これらの形式は、プロのデザイナーが実際に現場で使用しているものでもあるため、テンプレートをスムーズに扱うには「Adobe Illustrator」での作業が最も適しています。

特に、細かな配置調整やカットラインの設定、文字や図形のズレ防止など、印刷を前提とした正確なデザイン制作にはIllustratorが便利です。初めての方には少しハードルが高いかもしれませんが、覚えておくと今後いろんな制作に応用がきくのでおすすめです。

トランプデザインの注意点

色設定はCMYKにする

印刷用のカラー設定はCMYKとなります。スマホやPCなど画面向けの色(RGB)で制作すると、トランプを印刷した際に若干くすんでしまうので、必ずカラー設定がCMYKになっていることを確認しましょう。(CanvaではPDF書き出し時に指定できます。)

塗り足し(3mm)をつける

トランプを綺麗に仕上げるためには、仕上がりサイズよりも外側に3mmの塗り足しを設ける必要があります。断裁時に微妙なズレが生じた場合でも、白い余白が出ないように塗り足しをつけてください。塗り足しがないと、印刷物の端に意図しない白いラインが現れてしまう可能性があります。

フォントはアウトライン化する

デザインに使った文字は、アウトライン化してから入稿しましょう。アウトライン化とは、文字を「絵の形」に変える作業のことです。こうすることで、印刷会社のパソコンに同じフォントが入っていなくても、文字化けしたり、レイアウトがくずれたりするのを防ぐことができます。

カードの断裁部分を考慮してデザインする

印刷物は仕上げの加工段階で職人たちによって断裁(カット)されるため、少しだけズレが生じることもあります。そのため、デザインを作るときはカードの端ギリギリまで大事な文字やロゴなどを置かないようにしましょう。断裁のズレによって、必要な情報が切れてしまう可能性があるからです。大切な要素は、仕上がりサイズより四方3mm内側に配置するのが安心です。

デザインが完成したら保存をし、テスト印刷をしてバランスを確認しましょう!


③ 印刷会社に注文する

デザインが完成したら、いよいよ印刷工程に進みます。 トランプを作ってくれる業者を探して、作成した入稿データを送ります。

印刷会社を選ぶポイント

・オンデマンド印刷 or オフセット印刷
・印刷の質、クオリティ
・オプション加工の有無
・予算
・納期
etc…

どれも重要な項目ではありますが、

「オンデマンド印刷」か、「オフセット印刷」か。

というポイントが品質や予算、納期に関わる重要な項目となります。


一般的に、
オンデマンド印刷は小ロット向け、オフセット印刷は大量生産向け となっております。

どちらの方式が採用されているかによって、仕上がりの品質や印刷コスト、納期に大きな違いが生じる場合があります。そのため、ご発注前に、その印刷会社がどの印刷方式を採用しているのかをしっかり確認しておくことをおすすめいたします。

特に、細部の表現や色味にこだわりたい方や、発注部数が多い場合には「オフセット印刷」が適しているケースが多く、反対に少部数・短納期をご希望の場合は「オンデマンド印刷」が向いている場合もございます。
用途やご希望に応じて、最適な印刷方式を選択できるよう、事前のチェックをぜひお忘れなく。

弊社で製作する場合は、トランプ54枚1セットを基準とし、
300セット未満→オンデマンド印刷 300セット以上→オフセット印刷とさせていただいております!

入稿方法

デザインデータも完成、注文する印刷会社も決まったらいよいよ入稿となります。
完成した入稿データは、メールに添付してお送りください。
なお、データ容量が大きく(目安として10MB以上)、メール添付が難しい場合は、「データ便」や「firestorage」、「ギガファイル便」などのファイル転送サービスをご利用いただけますと幸いです。

入稿後、データに問題がなければ校正紙をお届けします。

校正紙とは?
校正紙(こうせいし)とは、本番の印刷をする前に仕上がりのイメージを確認するための試し刷りのことです。色味やデザインのレイアウト、文字のズレなどをチェックする目的で使われます。

校正紙は簡易校正と本機校正があります。
簡易校正は「簡易」とあるように、実際の印刷機や用紙とは違う環境で出力されることが多く、色の再現度は本番と多少異なる場合があります。そのため、あくまで仕上がりのおおまかなイメージ確認用として使われます。
細かい色味まで正確にチェックしたい場合は、実際の印刷機や用紙を使用した「本機校正(ほんきこうせい)」を検討するのがおすすめです。

校正紙のチェックポイント 

✅色味が画面と違わないか?
✅誤字や脱字がないか?
✅画像に間違いがないか?

校正を確認し、問題がなければ印刷会社へ「校了(こうりょう)」の連絡をします。
印刷会社では、お客様から「校了」の連絡が届いた時点で、すぐに印刷や製作の作業に入ります。校了とは、「データに問題がないので、このまま印刷してください」という最終OKのサインです。

校了の連絡をする前に再度確認を!
「校了」をする前に、もう一度しっかりと内容をチェックしましょう。
校了の連絡を一度してしまうと、その後に誤字やデザインミスが見つかっても修正ができません。
大切な印刷物をベストな状態で仕上げるためにも、「念のためにもう一度」の確認がとても大事です!


④オリジナルトランプを販売・活用する

完成したオリジナルトランプは、自分用に楽しむのはもちろん、工夫次第で販売することも可能です!デザインやコンセプトにこだわれば、コレクションアイテムやプレゼントとしても喜ばれる魅力的な商品になります。

販売方法のアイデア

ネットショップでの販売

BASE、STORES、Creema、メルカリShopsなどのサービスを使えば、個人でも簡単にオンラインショップを開設できます。自分のブランドを立ち上げる感覚で販売できるのが魅力です。

クラウドファンディングを活用

CAMPFIREやMakuakeといったクラウドファンディングサイトでは、制作費用を集めながら、同時にトランプの魅力を多くの人にアピールできます。支援者限定の特典を用意するのもおすすめ!

イベントや展示会での直接販売

コミックマーケット(コミケ)やアート系イベント、ハンドメイド系の展示会などに出展すれば、実物を手に取ってもらえるチャンスに。ファンとの交流の場にもなります。

プロモーション方法

Instagram

制作過程や完成したトランプの写真を投稿して、世界観やこだわりを伝えましょう。リール動画やストーリーズを活用するのも効果的です。

YouTube / TikTok

開封動画や使い方紹介、制作の裏話などを動画で発信すると、よりリアルな魅力が伝わります。人柄や情熱が伝わることでファンもつきやすくなります。

ブログ

制作のきっかけやストーリー、販売情報、制作に使ったツールなどを丁寧にまとめると、同じように何かを作りたい人にとって貴重な情報になります。

限定版やコレクション要素を加えると、より魅力的な商品になります。

他記事→ オリジナルトランプが選ばれる企業ノベルティのメリットとは?


まとめ

オリジナルトランプの作り方は、実はそこまで難しくありません。
基本的な流れは「デザイン → 印刷 → 販売」という3つのステップ。
この流れさえしっかり押さえれば、誰でも自分だけのトランプを作ることができます。

「難しそう」と感じるかもしれませんが、一歩ずつ進めれば大丈夫。
デザインにこだわったり、販売方法を工夫したり、自分らしい表現を楽しめるのもオリジナルトランプの魅力です。

作成にあたってご不明な点や、気になることがありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
初めての方でも安心して取り組めるよう、しっかりサポートいたします!

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